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平成29年10月28日(土)、浦高グリーは天下の台所大阪市に赴き、フェスティバルホールにて開催された第70回全日本合唱コンクール全国大会に出場。なんと浦高グリー史上初の金賞、そして1位の団体に贈られる文部科学大臣賞を受賞しました!

さらに、なんと29日(日)に、カワイ奨励賞の受賞も決定しました!!

部員の間では「全国で銀と銅をすでに取っているから、あとは金を取ればコンプリートだな(笑)」という冗談が少し流行していましたが、まさか1位まで取れてしまうとは…そしてピアノまで(゚Д゚;)

 

ただでさえ男声合唱の出場回数が少ない中、こんなにも素晴らしい評価をいただけるとは、思ってもおりませんでした。

混声・女声と比べるとあまり盛んではない男声合唱。特に高校の男声合唱団は少なく、また最近は目立った成績も数多くは残せていない状況でした。

埼玉県内でも、男声合唱は少しずつ陰りを見せ始めています。男子校の合唱部・音楽部に於いても部員数減少の傾向がみられています。また、県大会での成績も思うように振るわず、特にシード制の廃止以降はいっそう県大会金賞を取りにくくなってしまいました。

こうした中、私たち浦高グリーや川越・熊谷・春日部・慶應志木の各合唱団には、より一層の実力向上のための努力と活躍の場に於ける創意工夫が求められます。

男声合唱が全国大会の場で演奏することには、大変大きな意義があります。地元・埼玉にいると、男声合唱に親しんでいる仲間は自然と多く感じてしまうのですが、やはり全国的に見るとまだ異彩を放っているように思えます。賞を取ることよりも、男声合唱のこうした出演機会を少しでも増やし、一人でも多くの方に男声合唱に興味を持っていただき、ゆくゆくは同じ男声合唱を愛する仲間を増やしていけるような活動をしていくことこそ、私たち浦高グリーの使命ではないでしょうか。

何といってもやはり、まずは男声合唱に対する「イメージ」を変えていく必要があると、個人的に考えております。

男声合唱というと「パワー」とか「迫力」「力強さ」といったところにばかり目が行きがちではないでしょうか?最近はその傾向も徐々に弱まってはいますが、例えば、男声合唱に於いて「繊細さ」とか「美しさ」をクローズアップしている人は、まだ「力強さ」などに比べると少ないように思えます。

今回浦高グリーが演奏した2曲についても、同じことがいえます。どうしても、自由曲の迫力に目が奪われがちですが、私としては課題曲のお手本のような和声や、フランスらしい上品な味わいのメロディー、そして何よりも「楽譜を超越した表現」にも注目していただけたらと思っているところです。

小野瀬先生もよく練習中におっしゃるのですが、私たち―高校の男声合唱部員―が目標とすべき音楽は「大人の音楽」ではないでしょうか?

高校生らしいアグレッシブな表現も大切ですが、p(ピアノ)やpp(ピアニッシモ)のフレーズに垣間見える「本当に伝えたいこと」を表現したり、ひとつひとつのフレーズや曲全体に、人間らしさを感じさせる起承転結(音楽的に言い換えればデュナーミクやアゴーギク、アルシスとテーシスといったところでしょうか?)を加えたりといったものにこだわることも、音楽であり、芸術だと思います。

大きな音を鳴らすことは、初心者が最初に自分のものにしなければならない技術であり、またそれを言い換えれば思ったよりも簡単なことなのです。むしろ、大きな声の出る人や、大人数の合唱団が、思い切って音量を落として繊細なメロディーを奏でることのほうが難しく、また聴く人は迫力のある演奏と共にそれを自然と求めているのです。上にも下にも幅広いダイナミックレンジをはじめとした、いわゆる「表情豊かな表現」が、男声合唱には不足しているのではないでしょうか。それも「楽譜に束縛されない」「きわめて人間的な」ものである必要があります。

この点に於いて、浦高グリーはとても恵まれていました。小野瀬先生の存在です。小野瀬先生が長年にわたって蓄積されてきた音楽センスが、今までの私たちの演奏には反映されています。

毎日の練習で小野瀬先生からいただくアドバイスは、いつも新鮮で、それでいて後から考えれば当たり前のことで……そして音楽の”本質”を突いていました。もちろん、小野瀬先生も部員たち同様できればいい色の賞を……と思っていらっしゃったでしょう。しかし、普段の練習から感じられる熱意は、常に「芸術」に向けられていたように思います。ただ賞を取りに行くだけではなく、コンクールでの演奏が所謂 “Concert” に於いてでも通用するような曲作りを目指していたのです。流石、音楽家として譲れないものがあったのですね。

小野瀬先生も素晴らしかったですが、学生指揮者(実はこのサイトの更新担当はマスクとネギの学指揮だったんです)の立場からすると、これほどハイレベルな指導について来れた部員たちも素晴らしい実力の持ち主だったのではと思います。

小野瀬先生の謂わんとすることを自分たちの経験も踏まえて解釈し、後輩たちにわかりやすく伝えてくれた3年生。だんだん実力と自信がついてきて、おのずからよりよい表現を探し求め、3年生の良きサポーターとなってくれた2年生。いきなりフランス語とラテン語の曲に付き合わされながらも上手くなりたい一心で地道な練習に取り組み、先輩に負けず劣らずの大活躍を見せてくれた1年生。第42代のメンバーは、過去最大の化学反応を随所に見せてくれました。

そんな素晴らしい第42代浦高グリーの活躍が、全国の男声合唱団にとってのいい刺激となれば幸いです。

ただ「珍しい」「力強くてカッコいい」だけで注目されるにとどまらない、音楽の”本質”を魅せつけることができる男声合唱団の輪が、全国に広がっていけばと、思っております。

最後に、ご指導賜りました大槻義昭先生、雨宮昌子先生、作曲家の信長貴富先生、そしてCredoというトンデモナイ曲を浦高グリーに紹介してくださった山脇卓也様、ご指導賜りました村田雅之様をはじめ、Credoの委嘱初演をされ、浦高グリーを応援してくださった合唱団お江戸コラリアーずの皆様、厚く御礼申し上げます。

そして、タフで自由人な浦高グリーメンを日々指導してくださった顧問の小野瀨照夫先生、副顧問の池野智史先生、岡田稔先生、ありがとうございました。

また、浦高グリーを応援してくださった保護者の方々、全国の合唱団・合唱部員の皆様、浦高OBの皆様、杉山剛士校長先生をはじめとした県立浦和高校教職員の皆様、浦高生、合唱ファンの皆様、ありがとうございました!

そして、

 

 

 

 

また一つ記録を塗り替えてくれた、

個性豊かで、面白いヤツばっかりの

 

 

 

第42代浦高グリーのみんな、ありがとう!

 

これをもって、3年生は引退、各々の進みたい道に向かって勉学に励みます(笑)。そして、第43代浦高グリーとして始動する1・2年生は、この代とはまた一味違う感動を、見せてくれることでしょう。今後も最高のパフォーマンスを繰り広げる浦高グリーに、ご注目ください!

これからも浦高グリーを、そして男声合唱を、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

 

その演奏会のお客さまは、そのときにしかいらっしゃらない ――第42代部長 諏訪智也

 

 

未来の浦高グリーを、未来の音楽を、信じて。

 

 

第42代学生指揮者 大友 陸(ネギ学指揮)

平成29年10月29日


2017/10/31追記

現在インターネット上の匿名掲示板に於いて、「浦高グリーは山脇卓也様から指導を受けているのでコンクール要項に違反するため失格ではないか」という内容の書き込みが本記事のURLとともにございましたので、この場をお借りして説明させていただきます。
山脇卓也様から、今回演奏しました自由曲「無伴奏男声合唱のためのCredo」をご紹介いただき、この曲を自由曲として演奏することを部員及び顧問の小野瀬先生の意志のもと決定したのは、2017年1月のことで、山脇卓也様が第72回関東合唱コンクールの審査員となったことが正式発表された4月より前(埼玉県合唱連盟の総会より前)のことでございます。また、山脇卓也様から直接ご指導いただいたことは一切ございません。
よって、浦高グリーとしてはコンクール要項に違反する点は一切ないものとして認識しております。

本件に関するお問い合わせは、ご意見・ご質問受付フォームよりお願い致します。


追記終

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