部活紹介
グリークラブについてや、浦高グリーの40年以上にもわたる歴史をご紹介しています。
グリークラブについてや、浦高グリーの40年以上にもわたる歴史をご紹介しています。
浦和高校グリークラブは、2024年7月現在、3年生6名、2年生14名、1年生30名の計50名で活動している男声合唱の部活動です。日本では珍しい高校の男声合唱部の中でも、これだけの人数が集まっている学校は、多くはありません。男声合唱にしかない力強さの中にも柔らかさを感じられるような音楽を目指し日々頑張っています。
グリークラブの定義は、
以上の3つのようですが、現在は単に男声合唱団をグリークラブと呼ぶのが一般的です。通常、パートは四声の場合、高音からトップ・テノール、セカンド・テノール、バリトン、バスからなります。
現在男声合唱の世界は、残念ながら他の混声合唱や女声合唱ほど活発ではありません。曲のレパートリーやCD等の音源の種類、店頭に置いてある楽譜の数なども、混声や女声に比べて遥かに少ないという状況です。理由として、もともと男声合唱は変声期を過ぎた男子でないと難しく、中学校で男声合唱を行い演奏者を育て増やすということはかなり困難であることや、公立高校の共学化により男子校の男声合唱部が潰れてしまうことなど、学生時代に男声合唱に触れる機会がなく、結果的にピラミッドの底辺を増やすことが非常に困難であることが挙げられると思われます。そんな男声合唱の世界に、浦和高校グリークラブが少しでも貢献できましたら幸いです。
現在把握している公式な記録で浦和高校グリークラブの最古の参加記録は、1964(昭和39)年の第9回合唱祭への参加記録です。しかし、参加申し込みに遅れたためプログラムには載らなかったとのことです。しかし当時のグリー在籍者によると、1963(昭和38)年頃には10名強の部員がおり、1964(昭和39)年に合唱部をグリークラブと改名する、グリーバッチの作成などを行う、コンクール出場を目指すなど活発に活動をしていたそうです。ところがその後、しばらくの間グリークラブの活動は低迷、詳しいことはよく分かっておりません。そして、1976(昭和51)年、浦和高校に松村健太郎先生が着任されると同時に、浦高グリーが本格的な活動を開始したとあります。当初は部員数わずかに6名で、練習も週に2,3回でしたが、あっという間に急成長を遂げます。それまで吹奏楽部と合同で開催していた定期演奏会を単独で行うようになったのは1978年、当時出演者は既に48人という大所帯でした。その後も70名を越える人数でのコンクール出場、2度の関東大会出場など、松村先生の指導により浦高グリーは素晴らしい基礎を築き上げました。
1983年に松村先生が異動されて大橋勝司先生が着任されると、また浦高グリーの新たな時代が始まります。「しっかりとした御自分の音楽理念をお持ちで」と紹介されている大橋先生の指導は熱心かつ大変厳しいものであったようで、様々な部分から窺い知る事ができます。部員数には恵まれなかった時代でしたが、男子校合同演奏会の開催や、定演では女子高との混声合唱の実現、また卒業生による作品の演奏や大橋先生ご自身による作曲や著名な宗教曲の男声版編曲の演奏など、浦高グリーがいよいよ活発に様々なことを取り組み始めるのも、この時代の特徴です。浦高グリーの歴史の半分を占めるこの期間が、浦高グリーを安定させたと言えるでしょう。
2000年、大橋先生の後に着任されたのが田中洋安先生です。浦高が2校目という若さでありながら、田中先生の指導で浦高グリーは更に成長を遂げ、関東大会に頻繁に出場できるまでになります。また、田中先生の「生徒の自主性を尊重するスタイル」はグリーの活動の幅をさらに広げ、第24回定演以降は毎年全て生徒で作り上げるポピュラーステージが登場するなど、現在のグリーの一番の特徴である「生徒による自主運営」を確立させました。
2005年、田中先生が県庁に異動され、福岡高校から小野瀨照夫先生が浦高グリーの新顧問となられました。福岡高校の前は川越女子高校音楽部の顧問もされていた小野瀨先生は、合唱のベテランで、その親しみやすいお人柄と相俟って部内の支持は絶大です。第30期は、関東大会にて10年前と同じ、金賞をいただきました。そして2008年、第33期で、夢にまで見た浦和高校初の全国大会出場を果たし、銀賞を受賞しました。続いて浦高グリーは第36期、第37期と2年連続で県大会において県知事賞を受賞し、第40期で2度目の全国出場を達成しました。そして7年連続の関東大会出場となった第42期浦高グリーは、県大会では教育長賞を受賞、関東大会では2年ぶり3度目の全国大会出場を果たし、全国大会では史上初となる金賞、並びに文部科学大臣賞を受賞するという快挙を成し遂げました。その後も、第43期による第40回定期演奏会で史上初となる1500人超を集客、コンクールでの2年連続全国出場など、活躍を続けています。
浦高グリーは、コンクールや地域の演奏会を通じて、男声合唱の魅力、ひいては音楽のすばらしさを、より多くの方々に発信できるよう、日々精進してまいります。
今後とも浦高グリーをよろしくお願いいたします。
最終更新日:令和6年7月29日
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